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「3万点目指し頑張る」 小惑星の試料分析に意欲 JAXA会見 - ITmedia

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産経新聞

 小惑星リュウグウの試料が入ったとみられる探査機「はやぶさ2」のカプセルが宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(相模原市)に到着したことを受け、チームは8日午後、記者会見し、リュウグウの試料を採取できたかどうかは来週にも判明することを明らかにした。

photo 会見を行う「はやぶさ2」プロジェクトチームの津田雄一プロジェクトマネジャー=8日午後、相模原市のJAXA相模原キャンパス(寺河内美奈撮影)

 責任者の津田雄一プロジェクトマネジャーは「到着したカプセルを出迎えたときは、52億kmの往復飛行を経て戻ってきた実感がふつふつと沸き、心に迫るものがあった」と心情を明かし、試料の分析によって「新しい科学に貢献できる」と期待を込めた。

 吉川真ミッションマネジャーは「カプセルが戻ってきて本当にほっとした。リュウグウの試料が入っているか、入っているならどれだけ入っているかが非常に気掛かりだ」と語った。

 カプセルは付属装置の取り外しなどを行った後、地球の大気に触れて汚染されないように真空の環境下で来週後半に開封する。リュウグウは黒い岩石でできていることから、カプセルに黒い物質が入っていれば、リュウグウの試料だとほぼ判断できるという。科学的に確定させるには、さらに分析が必要になる。

 試料が見つかれば顕微鏡で色や形、大きさを観察。2021年1〜2月に総重量を計測した後、成分を調べる。その後は大学などに提供して詳しく分析する予定で、太陽系の成り立ちや地球の生命の起源に迫る成果が期待されている。

 分析を担当する臼井寛裕グループ長は「チームはカプセルを(100点満点で)1万点で届けてくれた。国民の熱い支援と期待に応えられるように、1万点を2万点、3万点にもできるように分析を頑張る」と意欲を見せた。

 同研究所の国中均所長は「多くの地元の方々にカプセルを出迎えて頂き感謝している。今後はさまざまなデータや試料を解析し、未来に備えたい」と話した。

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