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海なし県出身、漁師目指し福井移住 - 福井新聞

おおい町で漁船乗組員に、SUPツアーも企画

2020年8月18日 午後5時00分
SUPに乗る齋藤孝二さん。一人前の漁師を目指しつつ、SUP体験ツアーを開催している=福井県おおい町本郷

SUPに乗る齋藤孝二さん。一人前の漁師を目指しつつ、SUP体験ツアーを開催している=福井県おおい町本郷

 海なし県、埼玉県出身の齋藤孝二さん(43)が福井県おおい町大島に移住し、一人前の漁師を目指している。自然体験のインストラクターとして国内外で活躍した異色の経歴を生かし、ボードの上に乗ってパドルで海を進むマリンスポーツ「スタンドアップパドルボード(通称SUP=サップ)」のツアーを行う会社を設立した。「おおいは人柄が良く住みやすい。海も山も近く、自然に親しむにも最適」と定住への思いを強くしている。

 齋藤さんは、釣りが大好きな父親の影響で海や川に親しんで育った。社会人になり釣具店に就職したが、自然を楽しみながら働きたいとハワイへ渡り、ダイビングインストラクターの資格を取得した。

 「やりたい仕事があるところに住む」がモットー。ハワイ、グアム、サイパンで計5年間働いた後に帰国。群馬で利根川上流のラフティング、北海道で雪原探検、沖縄でダイビングのインストラクターとして働いた後、群馬で勤務していた会社に復帰し、富山の支店に異動した。

 インストラクターの仕事は、ピーク時は休みなしで働きづめ。一方でシーズンオフは補償のない生活。結婚を機に「このままの生活は続けられない」と考えていたとき、おおい町の大島漁協の漁船が乗組員を募っていることを知った。

 「定年のない仕事に就きたい」。沖縄ではマグロ漁船、富山ではカニ漁船でアルバイトしたことがある齋藤さんは、すぐに面接を受けて採用され、2018年2月に移住した。

 現在は底引き網漁船の乗組員として、親方とともに働く。「ロープをたぐるなど、経験が少なくてもやれることはある」。長年の経験で大漁に結びつける親方の腕にあこがれている。漁期は10月から翌年5月。3年ほどの経験を経て組合員になれれば、オフシーズンは潜り漁など別の漁ができるようになる。「いつかは1年中、漁で生計を立てられるようになりたい」と組合員を目指している。

 せっかく自然あふれるおおいに移住したのだからと、昨年6月にはSUPツアーを開催する会社「ハウオリ アウトドア」を設立した。釣りのツアーやボードを船で引っ張るトーイングなどの準備も進めている。漁師の副業として、こうした自然体験の場を広く提供していきたいと考えている。

 移住に関しては町の支援を受けた。齋藤さんは定住する気は満々で「まずは漁師としての気構え、ライフスタイルを吸収したい」と意気込んでいる。

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