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神奈川県、三浦沖に養殖施設誘致 23年操業開始めざす - 日本経済新聞

神奈川県は水産養殖施設の誘致と漁師の育成に乗り出す。養殖施設は三浦半島沖の相模湾に設ける方針で、2023年に本格操業開始を目指す。担い手育成では新規就業や定着を促す研修を始める。県内の漁業生産量は減少が続いており、養殖と漁師育成で活性化を狙う。

想定生産量は年6000トンをめざす(写真はサルマールの大型養殖施設)

養殖施設は三崎港(神奈川県三浦市)から約5キロ沖合の相模湾に誘致する。想定生産量は県全体の漁業生産量の2割にあたる年6000トンで、サーモンやサバなどの養殖を見込んでいる。

いけすの大きさは直径110メートル程度、深さ70メートル程度を想定。県水産課によると、一般的な養殖に使ういけすの大きさは直径と深さがともに10メートル前後だという。

漁業関係者のほか、市町村、金融機関、大学などが参加する検討協議会を秋に設置し、運営方法や採算性などの課題を洗い出す。県は検討協議会での議論をもとに設置の期間や場所、施設の大きさなど具体策を「漁場計画」としてまとめ、運営事業者を公募する。

神奈川県の漁業生産量は1961年の約18万トンをピークに減少が続き、18年は3万トン弱だった。うち養殖の割合はワカメや昆布など海藻を中心に数%にとどまる。県水産課は大規模養殖施設の誘致を通じて「持続可能な水産業への構造改革や地域活性化を図りたい」という。

養殖施設はいけすなどが壊れないように波や海流が穏やかで水深の浅い内湾が適地とされ、波が高い相模湾に設置するのは難しかった。近年はサーモンを養殖するノルウェー企業のサルマールが波が高い環境でも養殖できる施設を開発するなど、技術の進展で実現の見通しが立ってきた。

養殖した魚は三崎港に水揚げし、大消費地の横浜や東京などに送る計画だ。県水産課は「県の水産業にとって非常に大きな振興策になる」と期待する。

高齢化や減少が課題になっている漁師の新規就業や定着にも力を注ぐ。10月に神奈川県漁業協同組合連合会に「かながわ漁業就業促進センター」を開設し、漁師への就業希望者に対して半年間研修する。

漁師らを講師に招き、体験談を聞いてもらったり、実際に漁業現場で体験してもらったりする。「自分に合った漁業や漁場を見つけてもらい、就業後のミスマッチを防ぐ」(県水産課)狙いだ。

県によると、県内の新規漁業就業者は年20~30人程度だが、取り組みを通じて早期に40人規模への引き上げを目指すという。

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August 04, 2020 at 12:46PM
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