KKB鹿児島放送
就職や転勤などで環境や人間関係が変わりストレスの多い春先はうつ病が発生しやすいといわれています。そんななか、うつ病に効く薬の開発に役立つ、ある「生き物」が誕生しました。 厚生労働省によりますと、国内のうつ病の患者は年間およそ127万人。国民の100人に1人が発症している計算になります。うつ病に悩む人たちの希望につながるかもしれない生き物とは――。 こちらの魚、インド原産の淡水魚で観賞用としても人気の「ゼブラフィッシュ」ですが、ある「仕掛け」が施されていて、水温や明るさなど環境の変化によるストレスにとても打たれ弱くなっています。鹿児島大学水産学部の塩崎一弘准教授らはゲノム編集の技術を使って、不安や恐怖感を抑えるホルモンの働きがないゼブラフィッシュを作り出しました。 (鹿児島大学 水産学部 塩崎一弘 准教授) 『われわれがストレスを感じると脳の中に出てくるホルモンで不安を打ち消してくれる。うつ病の患者さんやメンタルが少し弱っている方はそのホルモンの量がすごく少ない』 つまり慢性的にストレスを抱えた「うつ病ゼブラフィッシュ」なんです。ゼブラフィッシュを水温10度の冷たい水に一瞬だけ移し、軽いストレスをかけて元の水槽に戻します。右は何の仕掛けもない自然のままのゼブラフィッシュ。ストレスを克服し元気に泳いでいます。一方、左はうつ病ゼブラフィッシュ。ストレスに耐えられず体がすくんで動けなくなっています。 (鹿児島大学 水産学部 塩崎一弘 准教授) 『非常に過剰な反応。不安とか恐怖が増大していることを示している』 では、なぜ、ゼブラフィッシュを使うのでしょうか―。この魚は群れを好む社交性があり、社会生活を営む人間と近い性質があるからなのです。自然のゼブラフィッシュに鏡を見せると鏡に映る自分に近づき追いかけ回すように泳ぎます。 (鹿児島大学 水産学部 塩崎一弘 准教授) 『相手がいる、仲間がいると思って近づいていく。(鏡に)平行に泳ぐ』 一方、こちらはうつ病ゼブラフィッシュ。鏡に映る自分を追いかけ回そうとはしません。 (鹿児島大学 水産学部 塩崎一弘 准教授) 『社会性が明らかに薄い。近づいても離れていく。(他者に)興味がない』 人間でいうと、人付き合いに疲れ、社交性が薄れている状態だといいます。 こちらは自然のゼブラフィッシュが泳いだ軌跡を示したものです。鏡の前を何度も行ったり来たりしたことがわかります。そして、こちらはうつ病ゼブラフィッシュが泳いだ軌跡です。鏡の前にいる割合が少なく、不安や恐怖から水槽の端の方ばかり泳いでいます。ストレスに弱く、社交性が低下したうつ病ゼブラフィッシュ。うつ病の薬の効き目を調べたり、健康食品の効果を確かめたりする「実験動物」としての活用が期待されています。 (鹿児島大学 水産学部 塩崎一弘 准教授) 『うつ病で苦しむ患者さんはたくさんいますので、そういう方のための薬を作るのに役立てたい。鹿児島県の農水産物に(うつ病の)改善効果があれば、おもしろいし地元貢献になる。いま研究を進めている』
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April 14, 2020 at 09:42AM
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