沿岸支局の記者は海を取材することが多い。漁業や海上物流、海遊びイベント-。それだけ住民生活と自然が密接に関わっている。
今夏、そんな大海原で忘れられない経験をした。漁業体験後に、飲食店で取れたての海産物を調理してもらえるというイベント。沿岸ならではの興味深い企画だったので、完全プライベートで参加した。
当日向かったのは、釜石市平田の尾崎白浜漁港。地元漁師の船で意気揚々と出発した。最初は荒れ狂う波を楽しむ余裕があったが、沖に向かうにつれて嫌な予感がこみ上げてきた。
かごを仕掛けた場所に停泊すると、嫌な予感は現実となった。「船酔い」。そこから先はよく覚えていない。確か、かごをわずか2個回収してギブアップした気がする。一緒に参加した先輩2人も、1時間前に焼き肉定食を平らげた影響もあってか相当参っていた。
漁港に戻って聞いたのだが、実は直近1カ月で一番ひどい条件だったらしい。それでも、漁師の男性はうなだれるひ弱な会社員を尻目に、激しく揺れる船上で平然と作業をしていた。
以降、漁業の取材をする際は、あの日のことを思い出す。ハードな現場に行く前はあっさりとした食事を心掛けるが、記事の中身は当事者の苦労や努力に思いを巡らせ、濃くしたい。
(林昂平)
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December 09, 2020 at 07:19AM
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【釜石】漁師の苦労忘れない 2020記者泣き笑い - 岩手日報
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