この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]マイクロソフト、ビデオ会議やチャット機能などを組み合わせて独自の電子会議アプリなどを開発できる「Azure Communication Services」プレビュー公開。Ignite 2020」(2020年9月23日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは、オンラインで開催中の年次イベント「Ignite 2020」で、プログラマーが容易に独自のWeb会議アプリケーションやグループチャットアプリなどを開発できるフレームワーク「Azure Communication Services」のプレビュー公開を発表しました。
Azure Communication Servicesは、MicrosoftのクラウドであるMicrosoft Azureを基盤とし、下記の機能などを実現するAPIやSDKから構成されます。
具体的な機能は、1対1から複数人に対応したボイス会議・ビデオ会議、絵文字やファイル共有に対応したグループチャット、SMSによるテキストメッセージ、公衆電話回線による音声通話、WebRTCなど。ネイティブアプリケーション、Web、PCやモバイルデバイス、IoTにも対応します。
これらを、APIやSDKを用いてプログラミングし組み合わせていくことで、さまざまな用途に向けたリモートでのコミュニケーションツールを容易に実現できるようになっています。
Ignite 2020のデモンストレーションでは「顧客がカスタマサービスに対し、スマートフォンを用いたビデオ通話で不良箇所を簡単に説明し、すぐにサポートが受けられる」という、サポート用の独自アプリケーションが紹介されました。
さまざまな業務がリモートワークで行われるようになると、ZoomやMicrosoft Teamsなどの汎用的な電子会議ツールよりも、特定用途向けに作られたコミュニケーションツールの方が効率が良くなるケースもあり、今後はそうしたコミュニケーションツールの需要が高まってくると考えられます。
Azure Communication Servicesは、そうしたリモートワークをベースにした特定用途のコミュニケーションツールの開発生産性に大きく寄与するフレームワークとなるでしょう。
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