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Apple Watch SEファーストルック:安価だけど、機能も(さほど)妥協なし? - ギズモード・ジャパン

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睡眠記録も、高度なフィットネス機能も!

米GizmodoのライターがApple Watch SEをいろいろといじってみて、「これはかなりお買い得な気がする」と唸っています。さっそく、ファーストルックをどうぞ。


Series 6と比べると、どう?

Apple Watch SE基本モデルは、280ドル。Series 6と比べても120ドル安くなっています。これは、結構な差額です。1万と数千円ちょっとあれば、いろいろなことができますからね。でもそんなことよりまず気になるのは、じゃあこの120ドル節約するだけの価値はあるのかどうか…っていうところですよね。

では、Apple Watch SEを選んだ場合どんなことを我慢する必要があるのでしょうか? ひとつは、心電図アプリや、新機能の血中酸素モニタリングセンサーがないこと。Series 5で導入された常時表示機能もありません。それから、Series 6のより高速なS6チップやU1チップもなし。

充電時間に関しては、Series 6がゼロから100%まで1時間半なのに対して、SEだと2時間半かかります。WifiはSeries 6が2.4GHz、5GHzサポートなのに対して、Watch SEは2.4GHzのみ。このように並べてみると違いは顕著かもしれません。じゃあ、Watch SEで我慢しなくても済むのはどんな部分なのでしょうか?

SEもなかなかよいのかも…!

モーションセンサーがすべて(加速度計、ジャイロスコープ、常時オンの高度計など)装備しているのは、Watch SEもSeries 6も同様です。すなわち、転倒検出機能や緊急SOS呼び出しなども利用できます。

また、Series 6でもWatch SEでも同じなのが、第2世代の光学式心拍数センサー。運動量計測の精度はそれほど期待できません。心電図には別の電気式心拍数センサーが必要となるため、Watch SEでは利用できなくなっています。

Watch SEは、GPSやセルラーも内蔵しています。RetinaディスプレイはSeries 5と並べてみても、ほぼ見分けがつきませんでした。というか実はスペックチャートを何度も何度もチェックしたのですが、そのうえで、Watch SEを選んだところでそこまで諦めるものはないかなというのが率直な印象です。

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心電図や血中酸素飽和度の測定センサーはなし。古いS5チップ使用ですが、センサーはSeries 6とほぼ同じ。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

気になる外観は…

デザインについては、Series 6のようなカラフル / プレミアムなケース素材のオプションはなし。Watch SEはアルミニウム製で、スペースグレー、ゴールド、シルバーの3色展開になっています。

バンド部分に関しては、Series 6と同じものも使用できます。個人的には、最初はどうかなーと思っていたのですがいまはもうソロループに釘付け…!

今のところ、動作も不満なし

S5チップは、今のところきびきびやってくれています。アプリのダウンロードや起動についても不満なしです。もちろん、S6チップのほうが速いとは思いますが、S5は「十分に速い」というかそれ以上かなという所感です。手首を傾けて画面を表示させるのも、今のところ非常に反応は良好。わたしの記憶のなかにあるSeries 2、3、4と比べても速いように思います。おそらくS5チップのおかげなのか…?

いずれにせよ、常時オンのディスプレイがないからといって裏切られた気分にはなりません。実際、Series 5の常時表示のディスプレイで気に入っているのは、ランニング途中でメトリクスを確認したいときに、パッと反応するのが早いことだったりします。

まだWatch SEでランニングをする機会は持てていないので、ランニング中に常時オンの画面がないとどう感じるのかは未知数です。が、もし1週間くらい使って常時オンがないことが最大の悩みになるかといえば、そこまで大したことはないのかなという気もしています。

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(左)Watch SE、(右)Series 5。サイズ以外に、スクリーンの違いはさほどないように思えます。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

Apple Watch SEでできることは、たくさんある

Series 5と同様、Series 6のアップデートで注目すべきは、やはり最新の「watchOS 7」。これは、Watch SEも同様です。

手洗いタイマーについては、時計を触らずとも表示オンにできるのはいいなと思います。睡眠追跡も、どれくらい電池消耗するかはテストしてみないと分かりませんが、いずれにせよ今ここで確かに言えるのは、Watch SEでも利用できるということ。フィットネスアルゴリズムも、例外じゃありません。フィットネスアプリを起動すればWatch SEで作動できます。

心電図や心房細動の検出はすばらしいイノベーションです。が、心臓疾患を抱えている場合や不整脈のリスクがある場合を除けば、もっとも必要な機能ではないかもしれません。心電図機能がないからといって、心拍数が正常な範囲を超えて急上昇したり急降下したりしたときに警告が表示されなくなるわけではありません。これはwatchOSに付属しているもので、Series 3でも同様の機能が得られます。

血中酸素モニタリングに関しては、一般的に言えば、ウェアラブル企業がまだ現段階で真に有意義なかたちで実装できている段階にはないと言えます。酸素飽和度センサーは、2017年からスマートウォッチに搭載されるようになり、呼吸の問題を検出できる可能性があり、covid-19を機に注目しているという人もいるかもしれません。が、血中酸素モニタリング機能がないからといって、Apple Watchのよいところの大部分を逃すことになるわけではないのかなと思っています。

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これが280ドルのほう。そんなに変わりはない気がするけどなぁ…
Photo: Victoria Song/Gizmodo

最後に

ここまでファーストルックをお届けしましたが、約1日使ってみただけなので、まだまだあらゆる環境や場面でテストしてみないとわからない部分も多くあるはずです。

たとえばWatch SEとSeries 6を比較して、パフォーマンスやバッテリー寿命はどうか。心電図機能や常時オンの機能がないと、実際どうなのか。S5チップは、watchOS 7でどう作動するのか。安価モデルを使っていると、誰かに「それって安いやつでしょ」って言われないか(見た目がもはやApple Watchそのものというスマートウォッチは数あるので多分大丈夫)。

しばらく実際に使ってみて初めて明らかになることはいろいろとあるかとは思いますが、第一印象に限っていえば、Apple Watch SEは手ごろなスマートウォッチとして大当たりの予感です…!

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