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高知)天然ウナギを追って50年 四万十川の川漁師 - 朝日新聞社

 清流・四万十川のウナギ漁が最盛期を迎えた。土用の丑(うし)の日を前に、約50年間、天然のウナギを追う高知県四万十町の川漁師山崎益男さん(72)の小舟に乗って漁を取材した。

 山崎さんの漁場は、自宅近くにある現存する最古の沈下橋・一斗俵(いっとひょう)沈下橋周辺だ。7月2日午前6時過ぎ、舟がエンジン音を立てて走り出した。青緑に光る川面を渡る風が心地いい。青い空と朝日を浴びて輝く竹林が鮮やかだ。

 山崎さんは「コロバシ」と呼ばれる筒状の漁具を使う。栗の木製で手作りの箱だ。エサのミミズを入れ、ウナギを誘い込む。ウナギが一度入ったら出られないため、「地獄漁」とも呼ばれる。前日にウナギのいそうな場所に15個ほど仕掛けた。ペットボトルをひもで結び、浮かべて目印にしている。

 「昨夜は月が出ていたからねぇ…

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